ラグビーワールドカップ2019に出場するための予選はどのような仕組みになっているの?
ラグビーワールドカップは、4年に1度世界の強豪が一堂に会してその実力を競うスポーツの一大イベントです。
ワールドカップ本大会では、ランキング下位のチームが事前に練り上げた戦術と団結力を生かして世界のトップチームを破る、という場面が頻繁に見られます。
とはいえ、「ワールドカップへ出場したい」と願う国すべてが出場できるわけではありません。
世界各地で実施された予選を勝ち上がったチームだけが、本戦である日本大会への切符を手にすることができるのです。
では、ワールドカップ予選はどのような手順で実施されたのか、という点について確認しておきましょう。
前回大会の成績を考慮されたチームがある
2019年の大会に出場する20チームの中で、12チームはシード権に基づく予選なしの出場となっています。
2015年にイングランドで開かれたワールドカップでは、今大会と同様20チームが4つのグループに分かれて戦いました。
そこで各グループの上位3チームには自動的に次の大会への出場権が与えられたわけです。
ラグビーワールドカップ2019・日本大会においてシード出場となるのはヨーロッパが7カ国で「アイルランド」「ウェールズ」「スコットランド」「フランス」「イタリア」「イングランド」「ジョージア」となっています。
残る5チームは「アルゼンチン」「南アフリカ共和国」「ニュージーランド」「オーストラリア」そして「日本」です。
各地域ごとに出場枠が決められている
ヨーロッパの出場枠は1つで、ヨーロッパ選手権で優勝したチームが自動的に出場権を獲得します。
とはいえ、もしシード権を持つ国が優勝した場合には、シード権を持たない国の中で最上位国が出場権を手にすることになります。オセアニアは2つの出場枠が確保されており、「パシフィック・ネーションズカップ」の上位2チームに出場権が与えられます。
ヨーロッパ選手権で2位だったチームとパシフィック・ネーションズカップで3位だったチームがプレーオフを行ない、勝利したチームにも出場権が与えられます。
北米枠は米国とカナダの勝者に与えられ、南米は南米選手権のチャンピオンが出場権を獲得します。
アフリカ枠は1つで、アフリカカップの優勝国がワールドカップに出場します。
南米選手権2位のチームと、アフリカカップ2位のチームがプレーオフを行ない、勝利したチームにも出場権が与えられます。
このように、非常に厳しい戦いを勝ち抜いたチームだけがワールドカップへの切符を手にすることが許されるのです。